絵画教室 こどものアトリエ
小菊から大輪まで、一抱えほどある菊の束を大きな花瓶に生けて、皆に写生をしてもらいました。
今回の画用紙は四つ切、いつもよりひと回り大きな用紙を使いました。
ねらいは マッス の表現です。
とはいえ、幼児から小学生までは好きなように描いてもらいました。
然し根底にある、細かい所の描き込みよりも、全体を大きくおおらかに捉える
という絵画表現の大事なポイントは押さえました。 皆頑張りました。
ところで、昨今菊の花はあまり人気がないようでして、準備するのにも手間がかかりました。
町の花屋さんでは1輪350円もしましたし、種類も限られていました。
家々の庭にもベランダにも植えなくなりました。洋花ばかりが目立ちます。
子供達にも馴染みが無くて、お墓に持って行く花だとか、仏壇に供える花、という認識でした。
確かにそうです。
しかし菊にはもっと艶やかな趣もあります。
菊人形などはその典型ではないでしょうか。
乱れ菊 を描きたいと思っても、モチーフを探すのが難しくなりました。
菊の花の風情や情緒が伝わらないのが何とも惜しい気がします。